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監督第一作『懺悔の刃』(1927年)以来、小津は25本の映画を野田と作ったが、
12本目の『箱入り娘』(1935年)以降、戦後の『晩春』(1949年)まで14年間の空白がある。
昭和21年2月、シンガポールから帰国した小津は『長屋紳士録』(脚本・池田忠雄/小津)、『風の中の牝鷄』(脚本・斎藤良輔/小津)と連作するが、特に『風の中の牝鶏』は野田の酷評を受ける。
以降、『晩春』から『麦秋』『東京物語』の紀子三部作を経て、遺作の『秋刀魚の味』(1962年)まで野田とのコンビが続く。


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